- (東京式) なっとく [nàttókú] (平板型 – [0])
- IPA(?): [na̠t̚to̞kɯ̟ᵝ]
- (京阪式) なっとく
納得 (なっとく)
- 他人の考えや行動、あるいは自身を含む事情などをよく理解し、尤もだと認めること。
- 「多分誤解はないつもりですが、もし私の今御話したうちに、判然(はっきり)しないところがあるなら、どうぞ私宅まで来て下さい。できるだけあなたがたに御納得の行くように説明して上げるつもりですから」(夏目漱石「硝子戸の中」)
- 「ファビアン」を読んで、次にジョイスの「ユリシーズ」を読み、僕は更に新しい文学の行き方が判り、僕らの野心とは僕らの「ファビアン」を作ることであり僕らの「ユリシーズ」を作ることにあると納得した。(織田作之助「土足のままの文学」)
- それでよいと思って満足すること。
- 私も、既に四十ちかくに成りますが、未だ一つも自身に納得の行くような、安心の作品を書いて居りませんし、(太宰治「風の便り」)
- (のうとく) (仏教) 他のものを受け入れて自己のものとすること。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | 納得しない | 未然形 + ない |
否定(古風) | 納得せず | 未然形 + ず |
自発・受身 可能・尊敬 | 納得される | 未然形 + れる |
丁寧 | 納得します | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | 納得した | 連用形 + た |
言い切り | 納得する | 終止形のみ |
名詞化 | 納得すること | 連体形 + こと |
仮定条件 | 納得すれば | 仮定形 + ば |
命令 | 納得しろ 納得せよ | 命令形のみ |