仮 託(かたく)
- 何かにかこつけること。
- 何かにかこつける。
- 例えば芸文志の中に、泰壱雑子黄冶三十一巻という文字が記されている。このうち黄冶は(略)、丹沙を用いて黄金を鋳冶することを意味する。泰壱は(略)、天神の最も尊いものとされている。(略)それでこの書は恐らくは、泰壱に仮託して煉金服餌のことを説いた書であろうということが分る。(中谷宇吉郎「古代東洋への郷愁――『仙書参同契』の解説――」)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
仮託しない |
未然形 + ない
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否定(古風) |
仮託せず |
未然形 + ず
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自発・受身 可能・尊敬 |
仮託される |
未然形 + れる
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丁寧 |
仮託します |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
仮託した |
連用形 + た
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言い切り |
仮託する |
終止形のみ
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名詞化 |
仮託すること |
連体形 + こと
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仮定条件 |
仮託すれば |
仮定形 + ば
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命令 |
仮託しろ 仮託せよ |
命令形のみ
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