日本語

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動詞

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じる (どうじる)

  1. (自動詞) 動揺する。揺れ動く
    • 1938年、吉川英治「山浦清麿」[1]
      刀は名鏡である、人は、止水の相でそれに溶け合わなければならない。一点の曇り、一点の揺るぎでも、心が動じれば、刀も狂う。
    • 1960年、高見順「いやな感じ」[2]
      ドヤのシャリマだったころ、俺のピストルを見ても驚かなかった波子。世間並の娘とちがって、俺の人殺しの話を聞いても動じなかった波子。
    • 2021年、奥増夫訳、フレッド・M・ホワイト「ギルレイ」[3]
      正確に思い出そうとした。スパロウ警部補が尋問したときのマーチンの言葉だ。マーチンはどんな詳細な質問にも動じなかった。

活用

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  1. 青空文庫(2014年3月13日作成)(底本:「吉川英治全集・43 新・水滸傳(二)」講談社、1967(昭和42)年6月20日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/56053_53030.html
  2. 青空文庫(2019年12月27日作成)(底本:「日本の文学 57 高見順」中央公論社、1966(昭和41)年12月1日6版)https://www.aozora.gr.jp/cards/001823/files/58337_70001.html
  3. 青空文庫(2021年4月21日作成、CC BY 2.1 JP公開)(底本:Fred M. White. The Man Called Gilray. Hobart Mercury, 1911.)https://www.aozora.gr.jp/cards/002043/files/60167_69483.html