変 則(へんそく)
- 規則や規定されていることから外れていること。
- 学校は正則と変則とに別れて居て、正則の方は一般の普通学をやり、変則の方では英語を重にやった。――夏目漱石 (1906年). “図書カード:落第”. 青空文庫. 2023年5月24日閲覧。
- 国際間においても干戈を以て立つということは、既に平和の破壊であって、正義人道とは全く矛盾した行動である。それ故に如何なる口実の下においても、戦争たる以上は正義人道の上から見ると変則であるといわねばならぬ。――与謝野晶子 (1918年). “図書カード:何故の出兵か”. 青空文庫. 2023年5月24日閲覧。
- 特務曹長「よし。閣下はまだおやすみだ。いいか。われわれは軍律上少しく変則ではあるがこれから食事を始める。」兵士悦ぶ。――宮沢賢治 (1922年). “図書カード:饑餓陣営 一幕”. 青空文庫. 2023年5月24日閲覧。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志 |
変則だろう |
未然形 + う
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過去・完了 |
変則だった |
連用形 + た
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否定形 |
変則でない |
連用形 + ない
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自動詞化 |
変則になる |
連用形 + なる
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言い切り |
変則だ |
終止形のみ
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名詞化 |
変則なこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
変則ならば |
仮定形 + ば
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様態 |
変則そうだ |
語幹 + そうだ
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