扈 従(こじゅう、こしょう)
- 貴人や主人などに供としてしたがうこと。またそのような人。小姓。
- 夏侯楙も防ぐに手だてなく、扈従一隊を引き連れたのみで、からくも南の門から逃げ落ちた。(吉川英治 『三国志 五丈原の巻』)
- (こびへつらって)自己の意見を同調させること。
- その沈潜するこころもちをまぎらすように、わやわやとした声でかつて軍部に扈従して政治や文学を語った作家が、こんどは、軍事基地施設を拒むことは出来ないという吉田首相をとりまいて文学・政治を談じている。(宮本百合子 『五月のことば』)
こ↗じゅう、こ↗しょう
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
扈従しない |
未然形 + ない
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否定(古風) |
扈従せず |
未然形 + ず
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自発・受身 可能・尊敬 |
扈従される |
未然形 + れる
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丁寧 |
扈従します |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
扈従した |
連用形 + た
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言い切り |
扈従する |
終止形のみ
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名詞化 |
扈従すること |
連体形 + こと
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仮定条件 |
扈従すれば |
仮定形 + ば
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命令 |
扈従しろ 扈従せよ |
命令形のみ
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