支 離 滅 裂(しりめつれつ)
- 物事、特に話や行動などに一貫性がなく、ばらばらであるさま。
- 手紙は五つの封筒に七つばかり、二つかためて一つ封筒に入れたのもあった。殆ど支離滅裂な語句の連続ではあるけれど、それでも京子の悲哀や美感や、リリシズムが何処か一貫して受け取れるようで、不思議な実感と魅力に触れる。(岡本かの子『春――二つの連作――』1936年)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
推量・意志 | 支離滅裂だろう | 未然形 + う |
過去・完了 | 支離滅裂だった | 連用形 + た |
否定形 | 支離滅裂でない | 連用形 + ない |
自動詞化 | 支離滅裂になる | 連用形 + なる |
言い切り | 支離滅裂だ | 終止形のみ |
名詞化 | 支離滅裂なこと | 連体形 + こと |
仮定条件 | 支離滅裂ならば | 仮定形 + ば |
様態 | 支離滅裂そうだ | 語幹 + そうだ |
- 「支離(支离)」は「細かく分かれて散り散りになること」、「滅裂(灭裂)」は「散り散りに形を失うこと」であり、ともに古くからある漢語であるが、中国において「支離滅裂」と並べた成句は一般的ではない。