来 朝(らいちょう)
- 朝廷や天皇・国王の在所に参上すること。
- 応神天皇の十九年に吉野離宮に行幸のあった時、彼ら来朝して醴酒を献じた。日本紀には正に「来朝」という文字を使っている。(喜田貞吉 『国栖の名義』)
- (文語、主に戦前の用法)日本に来ること、来日。
- ここに於てサビエルは、日本人は威儀の旺さかんなる者を敬ひ、又進物を愛することを痛感し、今後の布教にこの気質を利用すべしと悟り、爾来続々来朝の伴天連はこれを日本布教法の原則のやうに採用した。(坂口安吾『イノチガケ――ヨワン・シローテの殉教――』)
- その頃は、ハイフェッツ、エルマン、クライスラー、ジンバリストなどが相ついで来朝したのである。(宮城道雄 『レコード夜話』 )
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | 来朝しない | 未然形 + ない |
否定(古風) | 来朝せず | 未然形 + ず |
自発・受身 可能・尊敬 | 来朝される | 未然形 + れる |
丁寧 | 来朝します | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | 来朝した | 連用形 + た |
言い切り | 来朝する | 終止形のみ |
名詞化 | 来朝すること | 連体形 + こと |
仮定条件 | 来朝すれば | 仮定形 + ば |
命令 | 来朝しろ 来朝せよ | 命令形のみ |
来 朝(繁体字:來朝)
- (láicháo) 諸侯が朝廷に参上する。