無作法 (ぶさほう)
- 物事の礼儀や作法を知らないこと。本来の礼儀から外れていること。
- 「教師と云うのは、あの毎朝無作法な声を出す人かえ」「ええ顔を洗うたんびに鵝鳥が絞め殺されるような声を出す人でござんす」――夏目漱石 (1905年). “図書カード:吾輩は猫である”. 青空文庫. 2023年6月1日閲覧。
- もちろんこれは一種の暴言である。実に失礼とも無作法とも、何ともカンとも申上げようのない遺憾千万な云い草ではあるが、事実はどこまでも事実に相違ないのだから仕方がない。――夢野久作 (1935年). “図書カード:ドグラ・マグラ”. 青空文庫. 2023年6月1日閲覧。
- 篆印の用意もあるというふうであるが、一度その書如何と視るとき、十中の八九が箸にも棒にもかからぬ悪書を無作法に書きなぐっている。――北大路魯山人 (1946年). “図書カード:美術芸術としての生命の書道”. 青空文庫. 2023年6月1日閲覧。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
推量・意志 | 無作法だろう | 未然形 + う |
過去・完了 | 無作法だった | 連用形 + た |
否定形 | 無作法でない | 連用形 + ない |
自動詞化 | 無作法になる | 連用形 + なる |
言い切り | 無作法だ | 終止形のみ |
名詞化 | 無作法なこと | 連体形 + こと |
仮定条件 | 無作法ならば | 仮定形 + ば |
様態 | 無作法そうだ | 語幹 + そうだ |
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | 無作法しない | 未然形 + ない |
否定(古風) | 無作法せず | 未然形 + ず |
自発・受身 可能・尊敬 | 無作法される | 未然形 + れる |
丁寧 | 無作法します | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | 無作法した | 連用形 + た |
言い切り | 無作法する | 終止形のみ |
名詞化 | 無作法すること | 連体形 + こと |
仮定条件 | 無作法すれば | 仮定形 + ば |
命令 | 無作法しろ 無作法せよ | 命令形のみ |