前漢(ぜんかん)から帝位を奪った王莽(おうもう)は、当時の貨幣に「金刀」と刻まれていたのを見て、「金刀」は組み合わせると漢の帝室の姓である「劉(りゅう)」となり、劉氏の復興を連想させるとして嫌い、「貨泉(かせん)」と改めた。ところが、「泉」の字を分けると「白水」となり、「貨」の字を分けると「眞人(しんじん)」[1](立派な人物)となるので、白水郷から劉秀(のちの光武帝)が現れて後漢を興す予言になったという故事から。 出典は『後漢書(ごかんじょ)』光武記(こうぶき)。
白水真人 (はくすいしんじん)