Wiktionary:編集室/2023年Q3
「あおる」の語源 編集
今日は。ここは以下の質問の正しい住処であるかは知りませんが、中々答えづらい問題だと思いまして、専門家さんにお問い合わせしようと思いました。本題に入りまして、歴史的仮名遣いの下で「あふる」と書かされた「煽る」「呷る」などは、なぜ「あおる」と読む・書くようになりましたのでしょうか。古く、つまるところ奈良時代か平安時代かは、「あふる」を/apuru/と発音するはずであると言う説は、自分の知っている限り、日本語の言語学者の間に勝っており、中世日本語に至ってその/p/の発音は着々/ɸ/となりました。そして語中の場合、/ɸ/がさらに/w/となり「変はる」(現代のかわる)を生成したこともありまして、「は」を覗いて、は行から生み出された ゑ、を、ゐ、などが え、お、い という発音になりました。ですので、以上の「あふる」の想定する現代形は「あうる」かと思いますが、どうにか「あおる」へと変わりました。果たしてそれは「あうる」の音便だけなのでしょうか?その形に似た他の言葉もありますか? 他に二重母音の「あう」が「おう」に変更する形はよく見られますが、「*あうる」の場合はその「あ」と「う」は別の節で、別々にあり続けるではないかとも思います…誰かがその答えが解っているのならば、是非ともお伝え下さい。ありがとうございます!Kiril kovachev (トーク) 2023年8月8日 (火) 22:06 (UTC)
- 歴史的仮名遣と現代仮名遣いの対応について、原則は w:en:Historical kana orthography に詳しく解説されているとおりですが、少数の例外があり、ご質問の「あふる → あおる」もそのうちの一つです。
- なぜ過去にそう書いたものを現在のように読むことになったのか、その理由について解明することは(原則的なものであれ例外的なものであれ)非常に困難ですが、生起した音変化を説明することは可能です。
- 「あふる」について言えば、11世紀ごろに /aɸuru/ だった発音が、16世紀までに /aworu/ となり、18世紀ごろ /aoru/ に変化したと推定されています。
- 歴史的仮名遣の読みかたの例外はほかにもあり、大きく2種類に分かれます。
- 以上、参考になれば幸いです。--Ryota7906 (トーク) 2023年8月12日 (土) 05:36 (UTC)
- @Ryota7906 遅く返事して申し訳ありません。ご返答はすごく役に立ちましたので、書いて上げてありがとうございます!実に、w:en:Historical kana orthographyに記されていないか、あるいは「複雑で読み難い」と思いながら私だけはそのないようが分からないのか、どちらにせよ以上の例外を初めて知りました。そこまで用例を上げてはっきりと答えて、改めてありがとうございました! Kiril kovachev (トーク) 2023年8月31日 (木) 19:27 (UTC)
ロゴ変更提案2023 編集
Wiktionary:編集室/2021年Q2#日本語版独自ロゴへの変更提案で同様の提案が行われていましたが、議論が停滞しているため新しく提案させていただきます。
現在使用されているロゴは、公式ポータルサイトで使用されているデフォルトのロゴですが、多言語では(英語版ではFile:WiktionaryEn - DP Derivative.svg、中国語版ではFile:Wiktprintable-zh.svgなど)独自の改良が施されています。また、translatewiki.netのビューロクラットの方からロゴ変更のお願い(?)が来ています。これを機に、ロゴの変更をしてみようではないかということで立案させていただきました。--きくらげさん (トーク) 2023年8月11日 (金) 05:35 (UTC)
- 案を作成いたしました。--きくらげさん (トーク) 2023年8月11日 (金) 06:12 (UTC)
- コメント モダンでいいですね。好きです。ただし、色がなくなったことで、間隔を小さくしや文字サイズを大きくし、太さも統一した上で若干太くした方が見やすいかなと感じました。--Mkpoli (トーク) 2023年8月25日 (金) 13:30 (UTC)
語釈などで「~を」のような空いたスロットを表す記号について 編集
例えば、
- 「~を」(全角チルダ、波線符号)
- 「……を」(二倍三点リーダー、省略符号)
- 「…を」(三点リーダー、省略符号)
のように、少なくとも三種類の記法がここで見られます。どちらを利用した方が良いのか、及びどちらかを(スタイルマニュアルなどで)推奨すべきかどうかに就いて、皆様にご意見をお伺いしたいところです。また、検索を掛けてはみたのですが、以前この件についての議論が見つからなかったので、もしご存知であれば教えていただければ助かります。
個人的な意見として、通常日本語でこの場合、リーダー「…」よりも波線「~」の方が一般的に使われているため、波線に統一したほうが良いのではないかと思っております。--Mkpoli (トーク) 2023年8月30日 (水) 03:00 (UTC)
- Wikipediaを書いていると漸く気づきましたが、w:Wikipedia:表記ガイド#波ダッシュとあるように、「~」(U+FF5E FULLWIDITH TILDE、全角チルダ)が妥当な記号ではなく、「〜」(U+301C WAVE DASH、波ダッシュ)こそ正しい記号らしいです。全部、書き換えなければならないようですね……この機能のBOTでも作りましょうか。- Mkpoli (トーク) 2023年9月4日 (月) 05:48 (UTC)
- こんなにも誤解されやすいのであれば、尚の事これをWiktionary:スタイルマニュアルに明記すべきと思います。 -- Mkpoli (トーク) 2023年9月4日 (月) 05:53 (UTC)
- どれでも意味はだいたい分かるので、何か一つに統一する特段の決まりを設ける必要性は感じません。ウィキペディア日本語版の全角チルダ非推奨は、昔は表示の不具合があったことに由来しているだけで、近年の一般的なPC・スマートフォンでは普通に表示されるので、今さらウィクショナリー日本語版で全角チルダを非推奨や禁止にする必要性も感じません。--Yapparina (トーク) 2023年9月4日 (月) 09:43 (UTC)
リンク系テンプレートの語釈(意味説明)の引用符について 編集
以下のようなリンク系テンプレートは標準的な Wiktionary の仕様として広く使われています。
{{m}}
{{l}}
- ...
- それらを埋め込んだテンプレート
{{reduplication}}
{{bor}}
- ...
例えば、{{m|ain|pirka}}
のよう使えば、以下のような表示が出てきます。
- pirka (ピㇼカ, “良い”)
それで問題なのは、ここの引用符の使用に関してです。日本語ではそもそも日常的に“
…”
のような引用符が、中国語や韓国語と違ってあまり使われません。また、辞書や言語学などの分野では、意味を表す時、「
…」
のような鉤括弧の方が一般的です。これは調べるまでもないほどに普遍的であるかに思います。
また、現在日本語版の引用符は、恐らくそのまま英語版ウィキペディアからコピペした結果でしょう。例えばフランス語版ウィクショナリーなどのリンク(fr:Modèle:lien)を見ると、その言語で一般的に使われている引用符になっていることが多いです。
よって、私はこの系列の引用符を日本語風に適応させたいと考えています。しかし、これは広く使われているテンプレートであるため、いきなり変更するのは適切ではないと考え、ここで皆様のご意見をお伺いした次第です。
参考までに変更案(イメージ)を以下のように掲示します。
BEFORE | AFTER |
---|---|
pirka (“良い”) | pirka「良い」 |
pirka (ピㇼカ, “良い”) | pirka (ピㇼカ)「良い」 |
--Mkpoli (トーク) 2023年9月2日 (土) 14:18 (UTC)
- 補足ですが、変更する他の理由として、
--Mkpoli (トーク) 2023年9月2日 (土) 14:43 (UTC)
- いいと思います、とだけコメントしておきます。--Praqimu (トーク) 2023年9月2日 (土) 15:00 (UTC)