icembe
キクユ語
編集- IPA: /ìɕɛ̀mbɛ́/
- Armstrong (1940) では icɛɛmbɛ として見え、 ngũkũ を始めとした hiti、mahĩtia(単数は ihĩtia)、mũkanda、nduka、kĩng'ang'i などと同じ「ŋgokoクラス」という声調クラスに分類されている[1]。Benson (1964) では声調クラスの分類は「クラス4」で、他に同クラスの2音節語幹語には kĩng'ang'i、ngũkũ、kĩeha などがある[2]。
- 〔キアンブ方言〕湯川 (1981, 1985) では mũhikania、kĩng'ang'i、nyenje、mũrũarũ、mũthũa などと同じアクセントの型に分類されており、前者では「潜在的高型」、後者では「准高型」と呼称されている[3][4]。
- 〔ナイロビ方言〕湯川 (1985:196,199,201,203-204) によると孤立形の場合や gũthondeka(〈作る〉の不定形)の後では [(ɣòðɔ̀ǹdɛ́kà) ìɕɛ̀m̀bɛ̀] であるが、後ろに rĩakwa〈私の〉が続く場合は [ìɕɛ̀m̀bɛ́ ɾèàkóá]、前に nĩ がある場合は [né íɕɛ̀m̀bɛ́]、前に ti がある場合は [tí íɕɛ́m̀bɛ̀] となるなど、前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによってアクセントの変動が見られる[4]。
名詞
編集- 鍬。
関連語
編集動詞:
脚注
編集- ↑ Armstrong, Lilias E. (1940). The Phonetic and Tonal Structure of Kikuyu. Rep. 1967. (Also in 2018 by Routledge).
- ↑ Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary. Oxford: Clarendon Press.
- ↑ 湯川恭敏 (1981).「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」 『アジア・アフリカ言語文化研究』22, 75-123.
- ↑ 4.0 4.1 湯川恭敏 (1985).「キクユ語名詞アクセント再論」 『アジア・アフリカ言語文化研究』29, 190-231.