ihĩtia
キクユ語
編集- IPA: /ì.hè.tiá/
- -tia は -CV、つまり「子音+母音」のように扱われている(湯川 1981: 95)[1]。
- Armstrong (1940) では ngũkũ を始めとした hiti、mũkanda、nduka、kĩng'ang'i などと同じ「ŋgokoクラス」という声調クラスに分類されている[2]。Benson (1964) では声調クラスの分類は「クラス4」で、他に同クラスの2音節語幹語には kĩng'ang'i、ngũkũ、kĩeha などがある[3]。
- 〔キアンブ方言〕
- 〔リムル方言〕湯川 (1981:90) によると孤立形は [ìhètìà] であるが、後ろに rĩĩrĩ〈この〉が続く場合は [ìhètíá ɾèèɾé]、rĩakwa〈私の〉が続く場合も [ìhètíá ɾèàkóá]、後ろに nĩ がある場合も [ìhètíá né] で、前に nĩ がある場合は [né íhètíá]、前に ti がある場合は [tì íhétìà] となるなど、前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによってアクセントの変動が見られる[1]。なお、ti の高さについてはリムル方言と同じくキアンブ方言に属するナイロビ方言を調査した湯川 (1985:199) で高いと訂正されている[4]。湯川 (1981) では mahira、kĩng'ang'i、rũthĩa、mũthũa、rũĩgĩ、ũũgĩ、mũthekere、ihĩtia(複数: mahĩtia)、mũrũarũ、rũthanju、nyenje、icembe、kĩande、mũhikania、gĩtaigua、mũciarithia などは同じアクセントの型に分類されている[1]。
名詞
編集脚注
編集- ↑ 1.0 1.1 1.2 湯川, 恭敏「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」『アジア・アフリカ言語文化研究』第22巻、1981年、 75-123頁。
- ↑ Armstrong, Lilias E. (1940). The Phonetic and Tonal Structure of Kikuyu. Rep. 1967. (Also in 2018 by Routledge).
- ↑ Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary. Oxford: Clarendon Press.
- ↑ 湯川恭敏 (1985).「キクユ語名詞アクセント再論」 『アジア・アフリカ言語文化研究』29, 190-231.