キクユ語

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mĩgogo

語源

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Hinde (1904) は英語 logbridge にあたるキクユ語「ジョゴウィニ方言」(Jogowini dialect)の訳語として mugogo を記録している[1]。なお、これに対応するスワヒリ語gogo(複数: magogo)〈log〉とされている[1]

発音(?)

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  • IPA: /mòɣɔ́(ː)ɣɔ̀(ꜜ)/
Clements & Ford (1979) によると、最初の ɔ は長母音である。[2]
Benson (1964) では声調クラスの分類は「クラス9」で、他に同クラスの2音節語幹語には gĩcũhĩnjũibiya などがある。
  • 〔カベテ方言〕Kagaya (1981:8-9) によると孤立形や後ろに がある場合は [mòɣɔ́ɣɔ̀] で、前に ti がある場合は [móꜜɣɔ́ɣɔ̀] となるなど、前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによって声調の変動が見られる[5]

名詞

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gogo クラス3(複数: mĩgogo

  1. 丸太[6]
  2. 倒木あるいは切り倒し[6]
  3. 丸木橋

ことわざ

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参照

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共通:

語義1:

語義3:

脚注

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  1. 1.0 1.1 Hinde, Hildegarde (1904). Vocabularies of the Kamba and Kikuyu languages of East Africa, pp. 10–11, 38–39. Cambridge: Cambridge University Press.
  2. Clements, George N. and Kevin C. Ford (1979). "Kikuyu Tone Shift and Its Synchronic Consequences", p. 196. In Linguistic Inquiry, Vol. 10, No. 2, pp. 179–210.
  3. 湯川恭敏 (1981).「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」 『アジア・アフリカ言語文化研究』22, 75-123.
  4. 湯川恭敏 (1985).「キクユ語名詞アクセント再論」 『アジア・アフリカ言語文化研究』29, 190-231.
  5. Kagaya, Ryohei (1981). "An Analysis of Tonal Classification of Noun in the Kabete Dialect of Kikuyu." In Journal of Asian and African Studies, No. 22, 1–20.
  6. 6.0 6.1 6.2 "gogo" in Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary, p. 115. Oxford: Clarendon Press.