アイヌ語

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カナ表記 ニサッ

発音

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  • IPA(?): /ni.sat/, [ni.sat̚]

語源

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nis +‎ at光る

名詞

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nisat

  1. 夜明よあまえ薄明うすあかるさ。
    • タネ ニサッ[1]
      tane nisat ta
      ちょうど夜明け
    • カムイサンナヌ・/スクシトイクンネ・/イヱヌッブキ・/チウレカネ・/バクノネコロ・/アコラキニツ・/アウシカヒネ・/ボンメノコ・/テクサマハ・/アコヤイタババ・/ホツケ・アンワ・/アナンアイネ・/タネアナネ・/ベケルニサツ・/ヘベク・バクノ・/アナンアワ・/ボンメノコ・/ヘサシワ・/シキルアワ・/イヌカルロクベ・/アルベウタンケ・/クススヹ・/トイカシケ・/イタコ・ハヹ・/ヱネオカヒ・[2]
      kamuy sannanu / sukustoy kunne / ienucupki- / ciwre kane / pakno ne kor / a=kor a kinit / a=uska hine / pon menoko / teksamaha / a=koyaytapapa / hotke=an wa / an=an ayne / tane anakne / peker nisat / hepeku pakno / an=an awa / pon menoko / hesasi wa / sikiru awa / i=nukar rok pe / ar pewtanke / kususuye / tuykasike / itako hawe / ene oka hi
      神々しい顔は/真昼の日差しのように/まばゆい光が/さしていて/そこで私は/持っている茅の茎(の火)を/消して/娘の/そばに/横になって/寝て/いるうちに/もはや/明るい夜明けが/ほのぼのするまで/私は(そこに)いたが/娘が/(起きて)私の方を/振り向くと/私を見つけて/激しい危急の/叫びをあげ/ながら/言ったことは/こうだった。

出典

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  1. 黒川てしめ (1969), “23-4 カムイユカㇻ「ポロシルン カムイ トゥレシ イレス(ヘイノ)」(ポロシㇼの神様の妹が私を育てた)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  2. 鍋沢元蔵 (1954), Nabesawa-3 yukar (2), in 中村裕; 遠藤志保, “鍋沢元蔵筆録ノート : 翻刻と訳注”, 国立民族学博物館所蔵 鍋沢元蔵ノートの研究, 2016-06-01, doi:10.15021/00006040