teyne
アイヌ語
編集カナ表記 ティネ/テイネ
発音
編集語源
編集動詞
編集teyne (自動詞, 1項動詞)
- 湿ている。ジメジメした。濡れた。水気が含んだ。腐った。べとべとした。
- ホシキヤンチブ・/マクン・マサル・/アコエタイヹ・/ドタヌ・ヤンチブ・/サンケマサル・/アコエタイヹ・/ドタヌ・ヤンチブ・/サトタカ・/アコエタイヘ・/ドタヌ・ヤンチブ・/テイネ・オタカ・/アコエタイヹ・/ドタヌ・ヤンチブ・/オリリ・シタイキ・[1]
- hoski yan cip / makun masar / a=koetaye / tutanu yan cip / sanke masar / a=koetaye / tutanu yan cip / sat ota ka / a=koetaye / tutanu yan cip / teyne ota ka / a=koetaye / tutanu yan cip / orirsitayki
- 先に上陸する船は/奥の浜辺に/引き上げられ/次に上陸する船は/手前の浜辺に/引き上げられ/次に上陸する船は/乾いた砂浜の上に/引き上げられ/次に上陸する船は/湿った砂浜の上に/引き上げられ/次に上陸する船は/波に打たれている。
- ネイダクス・/アイヌラックル・/ヱネアンカムイ・/イルシカリチ・/ウヲクブンカルネ・/ヱナンクルカシ・/イブキタラ・/ヱナイヌサニ・/アビリカレンカブ・/イコレンカカ・/ソモキ・クス・/テイネモシリ・/ウバカシヌ・モシリ・/アオルラ・クニブ・/ネヒタバンナ・[4]
- ney ta kusu / Aynurakkur / ene an kamuy / iruska rici / uok punkar ne / enankurkasi / ipukitara / “wen aynu sani / a=pirkarenkap / i=korenka ka / somo ki kusu / teyne mosir / upakasnu mosir / a=orura kuni p / ne hi tapan na.”
- 先ほどと同じく/アイヌラックㇰ(という)/あれほどの神は/怒りの青筋が/絡まったブドウ蔓のように/顔面に/立っていて/「悪者の子孫が/私の善意を/受け入れも/しないから/湿った国に/罰の国土に/運び/ますよ」
活用
編集人称 | 単数形 | 複数形 |
---|---|---|
一人称 | k(u)=teyne | teyne=as |
二人称 | e=teyne | eci=teyne |
三人称 | teyne | teyne |
不定称 | teyne=an | teyne=an |
派生語
編集- teynepoknamosir (ティネポㇰナモシㇼ)「地獄」
- teynemosir (ティネモシㇼ)「地獄」
- teynepoknasir (ティネポㇰナシㇼ)「地獄」
対義語
編集- sat (サッ)「乾いた」
出典
編集- ↑ 鍋沢元蔵 (1928), Nabesawa-1 yukar (1), in 中村裕; 遠藤志保, “鍋沢元蔵筆録ノート : 翻刻と訳注”, 国立民族学博物館所蔵 鍋沢元蔵ノートの研究, 2016-06-01, doi:10.15021/00006040
- ↑ 平賀さだも (1969), “7-2 ウエペケㇾ「ケソラㇷ゚ カムイ イレス」(孔雀の神に育てられた)”, 第2年次調査研究報告書1/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月
- ↑ 平目よし (1969), “19-2 ウエペケㇾ「ウッコッナイ アイヌ アネ」(好色が元で死んだ男の話[1])”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月
- ↑ 鍋沢元蔵 (1954), Nabesawa-3 yukar (2), in 中村裕; 遠藤志保, “鍋沢元蔵筆録ノート : 翻刻と訳注”, 国立民族学博物館所蔵 鍋沢元蔵ノートの研究, 2016-06-01, doi:10.15021/00006040