いたみいる【痛み入る】
- (自動詞) 相手が示した丁寧な態度や親切な行為にはなはだしく感じ入る。恐れ入る。恐縮する。
- 「どうぞ御通り下さい」と丁寧に頭を下げたので、今度は宗助の方が少し痛み入るようになった。下女はいよいよしとやかに同じ請求を繰り返した。宗助は痛み入る境を通り越して、ついに迷惑を感じ出した。(夏目漱石『門』)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
いたみいらない |
未然形 + ない
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意志・勧誘 |
いたみいろう |
未然形音便 + う
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丁寧 |
いたみいります |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
いたみいった |
連用形音便 + た
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言い切り |
いたみいる |
終止形のみ
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名詞化 |
いたみいること |
連体形 + こと
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仮定条件 |
いたみいれば |
仮定形 + ば
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命令 |
いたみいれ |
命令形のみ
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