いろいろ【色色】
- 種類がたくさんある様。
- 何らかの意図により直接の言及を避けたり、否定的な内容を暗示したりするときに用いることがある。
- 「それでね、生徒は君の来たのを大変歓迎しているんだが、そこにはいろいろな事情があってね。君も腹の立つ事もあるだろうが、ここが我慢だと思って、辛防してくれたまえ。決して君のためにならないような事はしないから」/「いろいろの事情た、どんな事情です」/「それが少し込み入ってるんだが、まあだんだん分りますよ。僕が話さないでも自然と分って来るです、ね吉川君」(夏目漱石『坊っちゃん』)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
推量・意志 | いろいろだろう | 未然形 + う |
過去・完了 | いろいろだった | 連用形 + た |
否定形 | いろいろでない | 連用形 + ない |
自動詞化 | いろいろになる | 連用形 + なる |
言い切り | いろいろだ | 終止形のみ |
名詞化 | いろいろなこと | 連体形 + こと |
仮定条件 | いろいろならば | 仮定形 + ば |
様態 | いろいろそうだ | 語幹 + そうだ |
いろいろ【色色】
- さまざま。あれこれ。
- 遍路にもいろいろあって、めったにはここに泊められないこと、お賽銭を盗んだり何かして困ること、幸にして私の正しさは認めて貰った。(種田山頭火『四国遍路日記』)
- (東京式) いろいろ [ìróíró] (平板型 – [0])
- IPA(?): [iɾo̞iɾo̞]
いろいろ【色色】
- 色取り取りな様。
- 種類がたくさんある様。
基本形 | 語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 活用の種類 |
いろいろなり |
いろいろ |
-なら |
-なり |
-なり |
-なる |
-なれ |
-なれ |
ナリ活用 |
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-に |
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