- 「もやもや」などと同様のオノマトペに対する当て字か。漢文の「有りか無しか」の音読という説は付会と考えられる。
有耶無耶 (うやむや)
- 曖昧ではっきりとしていない様子。
- 生きてあらんほどの自覚に、生きて受くべき有耶無耶の累を捨てたるは、雲の岫を出で、空の朝な夕なを変わると同じく、すべての拘泥を超絶したる活気である。(夏目漱石『虞美人草』)
- 結局、若者たちと太田の話し合いはうやむやに終わってしまった。(澤西祐典『湯けむり』)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志 |
有耶無耶だろう |
未然形 + う
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過去・完了 |
有耶無耶だった |
連用形 + た
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否定形 |
有耶無耶でない |
連用形 + ない
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自動詞化 |
有耶無耶になる |
連用形 + なる
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言い切り |
有耶無耶だ |
終止形のみ
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名詞化 |
有耶無耶なこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
有耶無耶ならば |
仮定形 + ば
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様態 |
有耶無耶そうだ |
語幹 + そうだ
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