くみしやすい【与し易い・與し易い・組し易い】
- (人が)大した相手ではなく、扱いが容易だ。御しやすい。
- 1915年、夏目漱石「道草」[1]
- 「与しやすい男だ」 実際において与しやすい或物を多量に有っていると自覚しながらも、健三は他からこう思われるのが癪に障った。
- 1927年、佐々木邦「脱線息子」[2]
- 「寛一君、宜しく頼むよ」と新太郎君も歓迎した。寛公なら組し易い。気心の知れないものよりも我儘が利くという肚だ。新太郎君のお母さんに至っては、
- 1938年、島木健作「續生活の探求」[3]
- しかし何れにしても、伊貝の考へがその程度の所にあるとすれば、駿介としては與し易かつた。伊貝の求める所がわかつたといふこと、そしてそれが駿介の求める所と同じ線上にあるといふこと、これが先づ第一であつた。
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志
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くみしやすかろう
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未然形 + う
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否定形
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くみしやすくない
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連用形 + ない
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過去・完了
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くみしやすかった
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連用形 + た
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言い切り
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くみしやすい
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終止形のみ
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名詞化
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くみしやすいこと
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連体形 + こと
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仮定条件
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くみしやすければ
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仮定形 + ば
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様態
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くみしやすそうだ
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語幹 + そうだ
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