さくい

日本語

形容詞

さくい

1. 形式張っていない。堅苦しくない。気さくな。
   • 賑やかな、気のさくい、そしてすぐある欲求を充たしてくれる若い女として、彼女は学生や青年の性欲に飢えた人間にもてはやされるようになって、しかもそれで満足していた。（島田清次郎 『地上 地に潜むもの』）
2. 裂けやすい。
   • 若人たちは、茎を折つては、巧みに糸を引き切らぬやうに、長く長く抽き出す。又其粘り気の少いさくいものを、まるで絹糸を縒り合せるやうに手際よく絲にする間も、ちつとでも口やめる事なく、うき世語りなどをして居た。（折口信夫 『死者の書』）

活用

活用と結合例

さく-い 形容詞活用表（日本語の活用）

語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
さく	かろ	く かっ	い	い	けれ	(無し)

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
推量・意志	さくかろう	未然形 + う
否定形	さくくない	連用形 + ない
過去・完了	さくかった	連用形 + た
言い切り	さくい	終止形のみ
名詞化	さくいこと	連体形 + こと
仮定条件	さくければ	仮定形 + ば
様態	さくそうだ	語幹 + そうだ

翻訳

• 英語: candid ^(en), frank ^(en)

同音異義語

さくい

• 【作意】:芸術作品で、特に作者が伝えようとする意図。
• 【作為】:ある結果の発生を目的として行為をなすこと。