- (東京式) たくわえる [tàkúwáꜜèrù] (中高型 – [3])
- (東京式) たくわえる [tàkúwáéꜜrù] (中高型 – [4])
- IPA(?): [ta̠kɯ̟ᵝɰᵝa̠e̞ɾɯ̟ᵝ]
- (京阪式) たくわえる
たくわえる【蓄える・貯える】
- (他動詞) 【蓄・貯】 知識・力などをいつでも発揮できるように身に付ける。
- その前に十分の準備をして概念的に予備知識を貯えて置くことはもちろん必要であり、それを後で修正したり補足したりして確実な知識に作り上げることも怠ってはならない。(野上豊一郎「パラティーノ」)〔1941年〕[1]
- (他動詞) 【蓄・貯】金銭・物品などを将来のために集めておく。
- 彼は計画どおり三カ月の糧を蓄えて上京したけれども、坐してこれを食らう男ではなかった。(国木田独歩「非凡なる凡人」)〔1906年〕[2]
- 冬のうちに、それをトラック一杯運んできて、これも低温室の中に貯えておく。(中谷宇吉郎「ウィネッカの冬」)〔1955年〕[3]
- (他動詞) 【蓄】 髪やひげを生やす。
- 髪を蓄えておけば官兵に殺される、辮子を付けておけば長髪賊に殺される。(魯迅「頭髪の故事」)〔井上紅梅訳1932年〕[4]
- こないだの朝、私が眼をさますと、枕もとの鏡付の洗面台で、父は久しい間に蓄えた髭を剃り落としていた。(渡辺温「父を失う話」)〔1929年〕[5]
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | たくわえない | 未然形 + ない |
意志・勧誘 | たくわえよう | 未然形 + よう |
丁寧 | たくわえます | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | たくわえた | 連用形 + た |
言い切り | たくわえる | 終止形のみ |
名詞化 | たくわえること | 連体形 + こと |
仮定条件 | たくわえれば | 仮定形 + ば |
命令 | たくわえろ たくわえよ | 命令形のみ |