てかてか

日本語

副詞

てかてか

1. 物の表面につやがあって光っているさま。
   • それはそんなに大きくはありませんでしたが幹はてかてか黒く光り、枝は美しく伸びて、五月には白い花を雲のようにつけ、秋は黄金や紅やいろいろの葉を降らせました。（宮沢賢治「土神ときつね」）〔1934年〕
   • 近ごろ、はなはだしく若い娘姿に和服の「紅」系統の色目が目立つし、若い男に、ポマードでてかてか固めた頭髪が増えて来た。（木村荘八「東京の風俗」）〔1949年〕

類義語

• きらきら、つやつや、ぴかぴか

形容動詞

てかてか

1. 物の表面につやがあって光っているさま。
   • ［……］そこへひとりの男が上がってきて、ぼくに声をかけてきて、その男は前の晩に会ったやつとそっくりで、姿も声も同じだのに、鬚は剃ってて髪はてかてかでした。（アーサー・コナン・ドイル『株式仲買人』）〔三上於菟吉訳、大久保ゆう改訳2010年〕

活用

活用と結合例

てかてか-だ 形容動詞活用表（日本語の活用）

ダ活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
てかてか	だろ	だっ で に	だ	な	なら	(無し)

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
推量・意志	てかてかだろう	未然形 + う
過去・完了	てかてかだった	連用形 + た
否定形	てかてかでない	連用形 + ない
自動詞化	てかてかになる	連用形 + なる
言い切り	てかてかだ	終止形のみ
名詞化	てかてかなこと	連体形 + こと
仮定条件	てかてかならば	仮定形 + ば
様態	てかてかそうだ	語幹 + そうだ

動詞

てかてかする

1. つやがあって光る。
   • 酒気は、満堂に漲り、誰の顔にも、すぐ燃えそうな脂がてかてかし出した。（吉川英治「平の将門」）〔1950年〕

活用

活用と結合例

てかてか-する 動詞活用表（日本語の活用）

サ行変格活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
てかてか	し せ さ	し	する	する	すれ	しろ せよ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	てかてかしない	未然形 + ない
否定(古風)	てかてかせず	未然形 + ず
自発・受身 可能・尊敬	てかてかされる	未然形 + れる
丁寧	てかてかします	連用形 + ます
過去・完了・状態	てかてかした	連用形 + た
言い切り	てかてかする	終止形のみ
名詞化	てかてかすること	連体形 + こと
仮定条件	てかてかすれば	仮定形 + ば
命令	てかてかしろ てかてかせよ	命令形のみ

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