- (東京式) ねばりつく [nèbárítsúkú] (平板型 – [0])
- IPA(?): [ne̞ba̠ɾʲit͡sɨᵝkɯ̟ᵝ]
- (京阪式) ねばりつく
ねばりつく【粘り着く】
- 粘って物について離れない。
- 切符売場の前で梶棒を据えられた時、私は俥から下りようとして、着物の裾が汗ばんだ両脛へ粘り着いた為めに、危く脚を縛られて倒れそうになった。――谷崎潤一郎 (1913年). “図書カード:恐怖”. 青空文庫. 2023年6月4日閲覧。
- 虎を狩る法は種々あり、虎自身が触れ動かして捕わるる弾弓や、落ちたら出る事ならぬ穽や木葉に黐塗りて虎に粘き狂うてついに眼が見えぬに至らしむる設計等あるが、欧人インドで虎を狩るには銃を揃え象に乗って撃つのだ。――南方熊楠 (1914年). “図書カード:十二支考 虎に関する史話と伝説民俗”. 青空文庫. 2023年6月4日閲覧。
- 二十面相は、ドアから手をはなして、にげようとしましたが、液体は、もうかれの足をひたしていました。ネバネバとねばりつく液体のようで、そこから足をぬくことができないのです。――江戸川乱歩 (1961年). “図書カード:妖星人R”. 青空文庫. 2023年6月4日閲覧。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | ねばりつかない | 未然形 + ない |
意志・勧誘 | ねばりつこう | 未然形音便 + う |
丁寧 | ねばりつきます | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | ねばりついた | 連用形音便 + た |
言い切り | ねばりつく | 終止形のみ |
名詞化 | ねばりつくこと | 連体形 + こと |
仮定条件 | ねばりつけば | 仮定形 + ば |
命令 | ねばりつけ | 命令形のみ |