へのかっぱ

日本語

名詞・形容動詞

へのかっぱ【屁の河童】

1. (俗語) 全く大丈夫であること、全然問題ないこと。または、そのような様。
   • もう大丈夫だ。おれには神さまがついてゐるんだ。運がいいのだ。あんなボウボウ山なんて屁の河童さ。（太宰治「お伽草紙」）〔1945年〕
   • 「そんなら先生、船できたら。ぼく、毎日迎えにいってやる。一本松ぐらい、へのかっぱじゃ」（壺井栄「二十四の瞳」）〔1952年〕

活用

活用と結合例

へのかっぱ-だ 形容動詞活用表（日本語の活用）

ダ活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
へのかっぱ	だろ	だっ で に	だ	な	なら	(無し)

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
推量・意志	へのかっぱだろう	未然形 + う
過去・完了	へのかっぱだった	連用形 + た
否定形	へのかっぱでない	連用形 + ない
自動詞化	へのかっぱになる	連用形 + なる
言い切り	へのかっぱだ	終止形のみ
名詞化	へのかっぱなこと	連体形 + こと
仮定条件	へのかっぱならば	仮定形 + ば
様態	へのかっぱそうだ	語幹 + そうだ

類義語

• 屁でもない、へいちゃら、へっちゃら、何のことはない、何てことはない