上分別

日本語

名詞・形容動詞

上分別（じょうふんべつ）

1. 最も適切な判断や考え。最も良い分別（ふんべつ）。
   • なるべくここは好加減に迷亭の鋭鋒をあしらって無事に切り抜けるのが上分別なのである。（夏目漱石「吾輩は猫である」）〔1905年〕
   • とかく人間と云う者は、何でも身のほどを忘れないように慎み深くするのが上分別です。（芥川龍之介「三つの宝」）〔1922年〕
   • 寿美子さん、もう観念したと見えるね。それが上分別だ。（野村胡堂「鍵」）〔1947年〕

活用

活用と結合例

上分別-だ 形容動詞活用表（日本語の活用）

ダ活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
上分別	だろ	だっ で に	だ	な	なら	(無し)

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
推量・意志	上分別だろう	未然形 + う
過去・完了	上分別だった	連用形 + た
否定形	上分別でない	連用形 + ない
自動詞化	上分別になる	連用形 + なる
言い切り	上分別だ	終止形のみ
名詞化	上分別なこと	連体形 + こと
仮定条件	上分別ならば	仮定形 + ば
様態	上分別そうだ	語幹 + そうだ

対義語

• 無分別