住する

日本語

動詞

住する (じゅうする)

1. (自動詞, 文章語) 住む。
   • 1916年、井上円了「迷信と宗教」

     東インド諸島に住する猿に、鼻の高く出でて、その色赤く、わが国の天狗と毫も異ならざるものあり。

2. (自動詞, 文章語) とどまる。
   • 1891-92年、幸田露伴「五重塔」

     無法に住して放逸無慚無理無体に暴れ立て暴れ立て進め進め

   • 1942年、吉川英治「折々の記」

     いつも高い山の中腹に立つ氣持、そして頂上めがけて一歩々々と踏みつづける氣持、これが取りも直さず、生涯一書生の氣持であるわけであつて、私の心は常にここに住してゐる。

活用

住-する 動詞活用表（日本語の活用）

サ行変格活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
住	し せ さ	し	する	する	すれ	せよ しろ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	住しない	未然形 + ない
否定	住せず	未然形 + ず
自発・受身 可能・尊敬	住される	未然形 + れる
丁寧	住します	連用形 + ます
過去・完了・状態	住した	連用形 + た
言い切り	住する	終止形のみ
名詞化	住すること	連体形 + こと
仮定条件	住すれば	仮定形 + ば
命令	住せよ 住しろ	命令形のみ