右顧左眄 (うこさべん)
- (左右を気にしたり、横目で見たりして)辺りの情勢を窺うばかりで、自己の決断を先のばしにすること。
- 備考: 「左顧右眄」<左右を見回し得意げな様子>は漢籍における用例の存在が確認できるが[1]、「右顧左眄」は見当たらない[2]。但し「左眄右顧」の用例は明代の小説に例がある[3]。以上から、「右顧左眄」は日本語において独自に定着した語順であると見られる。
右顧左眄する (うこさべんする)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
|
否定 |
右顧左眄しない |
未然形 + ない
|
否定(古風) |
右顧左眄せず |
未然形 + ず
|
自発・受身 可能・尊敬 |
右顧左眄される |
未然形 + れる
|
丁寧 |
右顧左眄します |
連用形 + ます
|
過去・完了・状態 |
右顧左眄した |
連用形 + た
|
言い切り |
右顧左眄する |
終止形のみ
|
名詞化 |
右顧左眄すること |
連体形 + こと
|
仮定条件 |
右顧左眄すれば |
仮定形 + ば
|
命令 |
右顧左眄しろ 右顧左眄せよ |
命令形のみ
|