嘗糞
日本語
編集名詞
編集由来
編集【白文】
【現代語訳】
- 越王勾践は、側近の嚭に「お見舞いをさせてほしい」と頼んだ。嚭は呉王夫差に伝え、呉王は召出した。(越王が出向くと)呉王が便をすませ、嚭が外に持ち出そうとしていた。越王は「大王様の便を舐めさせてください、それで病状を占いましょう」と言った。そのまま、大小便を手に取りこれをなめた。そして「下僕の勾践はお祝い申し上げます。王のご病気は己巳の日には回復が見え始め、3月の壬申には治っているでしょう」と言った。呉王はどうしてわかるのかと聞いた。勾践は、「下僕が教わった話しでは、糞便と言うものは穀味であり、気候に逆らえば死に、気候に従えば生き残ると言うことです。今王の糞便を舐めさせていただきましたが、その味は苦くまた大変酸っぱい。これは、(活気の出る)春から夏の気に合います(五行説において、酸味は木性で春に対応し、苦味は火性で夏に対応している)。それで、回復が遠くないと分かったのです。」と言った。呉王は喜んで、「立派な人だ」と言って、勾践を捕らえていた石室から解放し、越の宮殿に帰して、元のように越を治めさせた。越王はこのこと以降口臭を気に病むようになった。范蠡はお付きの者にドクダミを食べさせるようにし、臭気を紛らわせた。
動詞
編集活用と結合例
中国語
編集動詞
編集- 糞をなめて、体調を占う。
- (親の糞をなめて心配するほど)親孝行をする。
- ひどく媚び諂う。