執 刀(しっとう)
- 刃物を手に持つこと。
- 徐盛もしまいには堪忍袋の緒を切って、(略)武士に命じて、/「孫韶の首を斬れっ(略)」と、断乎たる処置に出た。/武士たちは、孫韶を引いて、轅門の外へ押し出した。そして刑を行おうとしたが、(略)「お前が斬れ」/「いや貴様が斬れ」/と、執刀を譲り合って、がやがやと時を過していた。(吉川英治「三国志 出師の巻」)
- 手術や解剖などでメスを手にすること。また、手術や解剖などをすること。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
執刀しない |
未然形 + ない
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否定(古風) |
執刀せず |
未然形 + ず
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自発・受身 可能・尊敬 |
執刀される |
未然形 + れる
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丁寧 |
執刀します |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
執刀した |
連用形 + た
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言い切り |
執刀する |
終止形のみ
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名詞化 |
執刀すること |
連体形 + こと
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仮定条件 |
執刀すれば |
仮定形 + ば
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命令 |
執刀しろ 執刀せよ |
命令形のみ
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