字音仮名遣い(字音・仮名・遣い じおんかなづかい)
- 漢字の音読みを仮名で書き表す場合の仮名遣いのうち、日本語の発音では同音のものを、元となった漢字音(日本伝来時の中国又は朝鮮の音や反切を元とした音)の違いにあわせ、仮名遣いを変えることにより書き分けを行うもの。主な用途としては、漢詩を作成するときに、原音における音韻を誤らないことなど。歴史的仮名遣いの一種とされ、多くは、本居宣長により完成されたが、すべての用法が確定されたものではなかった。戦前の言文一致体においても、新聞や出版物などのふりがなに用いられていたが、戦後の国語改革で一般には用いられなくなった。