日本語

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動詞

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する (えきする)

  1. (他動詞, 文章語) 使う使役する。
    • 1900年、森鴎外「鴎外漁史とは誰ぞ」[1]
      昔者道士があって、咒を称え鬼を役して灑掃せしめたそうだ。その弟子が窃み聴いてその咒を記えて、道士の留守を伺うて鬼を喚んだ。
    • 1926年、柳田国男「東北文学の研究」[2]
      もちろん文字によってまず征服せられたのは、朝廷または寺院周囲の文学であった。少しでも価値ある口と耳との文学ならば、筆を役してこれを保存しようとする者が、いくらもその辺にいたからである。

活用

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役-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形


する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 役しない 未然形 + ない
否定 役せず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
役される 未然形 + れる
丁寧 役します 連用形 + ます
過去・完了・状態 役した 連用形 +
言い切り 役する 終止形のみ
名詞化 役すること 連体形 + こと
仮定条件 役すれば 仮定形 +
命令 役せよ
役しろ
命令形のみ
  1. 青空文庫、2005年8月19日作成(底本:「歴史其儘と歴史離れ 森鴎外全集14」ちくま文庫、筑摩書房、1996(平成8)年8月22日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/45270_19219.html
  2. 青空文庫、2014年8月27日作成(底本:「雪国の春」角川文庫、角川学芸出版、2011(平成23)年11月25日新版初版)https://www.aozora.gr.jp/cards/001566/files/54403_54217.html