我田引水(がでんいんすい)
- 代理・代表として託され、中立であるべき物事を自分の都合のいいようにすること。
- 自分は中等教育というものについては自分でこれを受けて来たという以外になんらの経験もないものであるが、ただ年来大学その他専門学校で物理実験を授けて来た狭い経験から割出して自分だけの希望を述べてみたいと思う。勿論我田引水的のところもあろうが、ただこれも一つ参考として教育者の方々に見て頂けば大幸である。(寺田寅彦 『物理学実験の教授について』)
- 昔、用水は村の共用物であり、水田の水配りは、用水にかかわるもの全ての利益を代表する者に委ねられたが、そのような者が、真っ先に自分の田に水を引くことに非難をこめた語。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
我田引水しない |
未然形 + ない
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否定(古風) |
我田引水せず |
未然形 + ず
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自発・受身 可能・尊敬 |
我田引水される |
未然形 + れる
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丁寧 |
我田引水します |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
我田引水した |
連用形 + た
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言い切り |
我田引水する |
終止形のみ
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名詞化 |
我田引水すること |
連体形 + こと
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仮定条件 |
我田引水すれば |
仮定形 + ば
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命令 |
我田引水しろ 我田引水せよ |
命令形のみ
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