授受 (じゅじゅ)
- 相手に何かを渡し、相手からも何かを受け取ること。受授。
- 1951年、山本周五郎「七日七夜」[1]
- だがひとたび金の授受が済むが否や、たちまち仮面をぬぎ、酷薄無情の正体をあらわす。
- 2019年、奥増夫訳、フレッド・M・ホワイト「ギルレイ」[2]
- 私はスカフという筆名を使い、新聞店で手紙の授受をしました。
授受-する(じゅじゅ-する)
- (他動詞) 相手に渡したり、相手から受け取ったりする。受授する。
- 1920年、大阪朝日新聞「金産額の世界的減少」[3]
- 又紙幣を授受して居る国民は早晩金貨と交換し得られるという期待を有するに非ずして、寧ろ国家そのものに対する単なる信用に基いて紙幣を流通さしているのである。
- 1924年、喜田貞吉「牛捨場馬捨場」[4]
- 牛馬捨場の売買はもちろん一切の権利を永久的に授受するものもあったであろうが、多くは一定の日限を付して行われたようである。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | 授受しない | 未然形 + ない |
否定(古風) | 授受せず | 未然形 + ず |
自発・受身 可能・尊敬 | 授受される | 未然形 + れる |
丁寧 | 授受します | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | 授受した | 連用形 + た |
言い切り | 授受する | 終止形のみ |
名詞化 | 授受すること | 連体形 + こと |
仮定条件 | 授受すれば | 仮定形 + ば |
命令 | 授受しろ 授受せよ | 命令形のみ |