日本語

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動詞

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する (ゆうする)

  1. (他動詞, 文章語) 持つ持っている
    • 1922年、小川未明「小さな草と太陽」[1]
      子供のすべてはロマンチシストであった。なんで、人間は、大きくなって、この心を有しないのか。そして、旧習慣、常套、俗悪なる形式作法に囚われなければならぬのか。
    • 1948年、中谷宇吉郎「心霊現象と科学」[2]
      ところが十九世紀の末頃から、心霊現象の研究が、一種の学問の形をとり出した。各国にいろいろな団体などが出来て、こういう現象に特に興味を有する人たちの間では、かなり活溌な運動が展開されてきた。
    • 2016年、高村典子「淡水域の保全、その政策を支える生物多様性評価の現状と課題」[3]
      このように淡水域は生物の種多様性が極めて高く、固有種が卓越するという特徴を有する系である。

活用

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ゆう-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
ゆう

する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 ゆうしない 未然形 + ない
否定 ゆうせず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
ゆうされる 未然形 + れる
丁寧 ゆうします 連用形 + ます
過去・完了・状態 ゆうした 連用形 +
言い切り ゆうする 終止形のみ
名詞化 ゆうすること 連体形 + こと
仮定条件 ゆうすれば 仮定形 +
命令 ゆうせよ
ゆうしろ
命令形のみ
  1. 青空文庫(2011年11月16日作成、底本:「定本小川未明童話全集 2」講談社、1977(昭和52)年C第3刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/53676_46244.html
  2. 青空文庫(2020年6月27日作成、底本:「中谷宇吉郎随筆選集第二巻」朝日新聞社、1966(昭和41)年9月30日第2刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001569/files/59195_71308.html
  3. 高村 典子, 淡水域の保全、その政策を支える生物多様性評価の現状と課題, 保全生態学研究, 2016, 21 巻, 2 号, p. 117-124, 公開日 2017/07/17, Online ISSN 2424-1431, Print ISSN 1342-4327, https://doi.org/10.18960/hozen.21.2_117 CC BY 4.0で公開