福相 (ふくそう)
- いかにも幸福、裕福そうな人相。
- 中にあの三間間口一杯の布袋が小山のような腹を据えて、仕掛けだろう、福相な柔和な目も、人形が大きいからこの皿ぐらいあるのを、ぱくりと遣っちゃ、手に持った団扇をばさりばさり、往来を煽いで招くが、道幅の狭い処へ、道中双六で見覚えの旅の人の姿が小さいから、吹飛ばされそうです。(泉鏡花「伊勢之巻」)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志 |
福相だろう |
未然形 + う
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過去・完了 |
福相だった |
連用形 + た
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否定形 |
福相でない |
連用形 + ない
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自動詞化 |
福相になる |
連用形 + なる
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言い切り |
福相だ |
終止形のみ
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名詞化 |
福相なこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
福相ならば |
仮定形 + ば
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様態 |
福相そうだ |
語幹 + そうだ
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