脱 却(だっきゃく)
- 脱ぎ捨てること。捨て去ること。
- (比喩)古い因習や悪い習慣から、抜け出すこと。
- 一八六八年は、日本が中世の封建制度から脱却して、近代世界へはいった年として、日本の歴史の上で、一番重要な年である。(中谷宇吉郎 『「ケプロン・黒田の構想」について』)
- 子規のものは、センチメンタリズムから脱却してゐるが、感慨が露はでなく沈痛の響に乏しいのは、単に俳人としての稽古から来てゐるのでなく、疾病から来てゐるのである。(斎藤茂吉 結核症 )
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
脱却しない |
未然形 + ない
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否定(古風) |
脱却せず |
未然形 + ず
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自発・受身 可能・尊敬 |
脱却される |
未然形 + れる
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丁寧 |
脱却します |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
脱却した |
連用形 + た
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言い切り |
脱却する |
終止形のみ
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名詞化 |
脱却すること |
連体形 + こと
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仮定条件 |
脱却すれば |
仮定形 + ば
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命令 |
脱却しろ 脱却せよ |
命令形のみ
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