風狂

瘋狂 および 疯狂 も参照。

日本語

名詞

風 狂（ふうきょう）

1. 精神に異常を来していること。瘋狂。
   • 琵琶滝を過ぎ、かねて聞く狂人の様を一見し、かつは己れも平生の風狂を療治せばやの願ありければ、折れて其処に下るに、聞きしに違はず男女の狂人の態、見るもなか／＼に凄くあはれなり。（北村透谷 『三日幻境』）
2. 異常な振る舞い。
3. 世間を気にせず、風雅に徹すること。
   • 芭蕉の門弟だつた惟然も亦或はかう云ふ一人だつたかも知れない。しかし彼は一茶のやうに図太い根性を持つてゐなかつた。その代りに一茶よりも可憐だつた。彼の風狂は芝居に見るやうに洒脱とか趣味とか云ふものではない。彼には彼の家族は勿論、彼の命をも賭した風狂である。（芥川龍之介 『続芭蕉雑記』）

類義語

語義1

• 瘋癲

形容動詞

活用と結合例

風狂-だ 形容動詞活用表（日本語の活用）

ダ活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
風狂	だろ	だっ で に	だ	な	なら	(無し)

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
推量・意志	風狂だろう	未然形 + う
過去・完了	風狂だった	連用形 + た
否定形	風狂でない	連用形 + ない
自動詞化	風狂になる	連用形 + なる
言い切り	風狂だ	終止形のみ
名詞化	風狂なこと	連体形 + こと
仮定条件	風狂ならば	仮定形 + ば
様態	風狂そうだ	語幹 + そうだ