齣
漢字
編集字源
編集- 「齣」は元朝以降の劇(戯文)の一幕を意味する新しい字であり、その起源は明らかでない。清の『字彙補』や明の徐渭『青藤山人路史』によると、この字は牛の反芻を意味する「齝」(読みはチまたはシ)が変化したものであり、役者が出たり入ったりする様子が反芻に似ているために言うとするが、『新字源』では「歯」と「句」(くぎり)から成る会意とする。
- 「齣」の読みもまちまちである。『字彙補』は「尺」と読むとしており、漢和辞典類では「尺」の漢音を元に「セキ」としていることがあるが、「尺」は清代の発音を表しており、「齝」から変化したと言っているのだから「シ」か「チ」と読まないと理屈が合わない。『青藤山人路史』は元曲の「折」と意味も発音も同じとしている。現代中国では「出」と同音に発音され、漢和辞典でも「シュツ」を音にしていることもある(『新字源』、『全訳漢辞海』など)。塩谷温は「ク」で構わないと言っている(『支那文学概論講話』(1919) p.304)。
意義
編集日本語
編集中国語
編集朝鮮語
編集文字情報
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諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) | 48638 |
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新潮日本語漢字辞典 (2008) | 15329 |
角川大字源 (1992) | 12260 |
講談社新大字典 (1993) | 21015 |
大漢語林 (1992) | 13894 |
三星漢韓大辞典 (1988) | 2071ページ, 37文字目 |
漢語大字典 (1986-1989) | 7巻, 4791ページ, 9文字目 |