ポーランド語 編集

語源 編集

アレクサンデル・ブリュクネルは、古テュルク語 balbal〈殺戮した敵に対する勝利の柱〉に由来する説や、ペルシア語 pahlawan〈英雄〉がキルギス語 palwan, balwan〈英雄〉、〈英雄を神格化して称える柱〉を通して伝わったとする説を取り上げている[1]

スラヴ語ではロシア語 болва́н (bolván)〈偶像〉、〈木偶〉、〈馬鹿者〉[注 1]セルビア・クロアチア語 балван/balvan〈丸太〉、非スラヴ語ではハンガリー語 bálvány〈偶像〉と同系。ペルシア語 pahlawan 由来である場合、トルコ語 balaban 〈大きい〉、〈サンカノゴイ (wp)[注 2]〉やロシア語 балаба́н (balabán)〈鷹の一種〉、〈馬鹿者〉も同系語となる。

発音(?) 編集

  • IPA: /ˈbawvan/

名詞 編集

bałwan 男性(生格・単数: bałwana; 指小形: bałwanek

  1. (特にキリスト教徒から見て異教の)偶像
  2. 雪だるま
  3. 〔主に複数形で〕 で見られる白波
  4. 馬鹿とんま木偶でくぼう
  5. 《狩猟》 クロライチョウ (wp)おびき寄せるために設置されるクロライチョウの剥製
  6. 鋳物
  7. 塩の

格変化 編集

類義語 編集

語義1: 〈偶像〉

語義4: 〈とんま〉

上位語 編集

語義1: 〈偶像〉

語義3: 〈白波〉

関連語 編集

名詞:

動詞:

形容詞:

脚注 編集

注釈 編集

  1. ブリュクネルは「丸太」(kloc, kłoda)、「馬鹿者」(głupiec)としている。
  2. ブリュクネルは「隼」(sokół)としている。

出典 編集

  1. Brückner, Aleksander (1927). Słownik etymologiczny języka polskiego, s. 12–13. Kraków: Krakowska Spółka Wydawnicza.