ハンガリー語

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発音

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  • IPA(?): /ˈiːzlik/
  • 分綴: íz‧lik

語源

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íz +‎ 接尾辞 "-lik"

動詞

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ízlik

  1. (自動詞, 飲食物) いいがする、美味しい味かする、好み合う、口に合う。(誰にとって -nak/-nek)
    Hogy ízlik (neked) a sütemény? (注: neked/nektek/önnek/önöknek は通常省略される)ケーキはいかがでしたか?(逐語訳: ケーキは口に合いましたか?)

用法

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この動詞は、行為の主体ではなく感覚を促する刺激や故意でない感情が主語となる場合がある。体験者(刺激や感情を受ける存在)は対格与格で表されることがある。体験者が与格で表されるケースとしては hiányzik寂しく思うízlikいい味がするkell必要がある、~しなければならないtetszik人の心を惹きつけるvan/megvan持つ、~にある がある。
体験者が対格で表される場合、定活用であれば目的語は3人称(彼/彼女/それ、それらの複数)であると、不定活用であれば1人称(私、私たち)や2人称(あなた、あなた方など)が目的語であるとして差し支えない。動詞 érdekel の場合、直説法現在3人称単数形の定活用 érdekli őt は「彼/彼女は興味を持っている」という意味であり、不定活用 érdekel engem/téged/minket は「私/あなた/私たちは興味を持っている」という意味である。 érdekellek という形の場合は「あなたは私に興味を持っている」という意味である。同様の構文上の振る舞いを持つ動詞には zavar悩まされるizgat心配にさせる、興奮させる が含まれる。

この動詞は、命令法(および副動詞、可能形)が子音3つのクラスターとなるため、発音が難しい動詞に分類される。これを避けるため、言語学の文献では通常、最初の2つの子音の間に母音を挿入することを推奨している(場合により、これらの形式を完全に避けることもできる)。しかし、多くの母語話者はこれが三重子音と同じくらい厄介だと感じて使用することを躊躇し、聞いてもこれらの形式を拒否することさえある(ただし、oszlikbomlik など他の動詞と同じ接続母音を使用することに反対する人はいない)。これらの形式を避けたい場合は、代わりに同義の動詞を使用したりもしくは文を言い換えたりする。(現在、上記の形式をまったく持たないと分類されている動詞は、ハンガリー語の欠如動詞のカテゴリに収録している。ただし、これについて一般的でないことと不可能なことの間に明確な境界線があるとは限らない。)
この場合、Mit tegyek bele, hogy ízeljen?お好みに合うように何を追加しましょうか? のような議論のある命令法の語形は避けられるかもしれない(言い換えの例: …hogy kedvedre való / ízlésed szerint való legyen?お好みに合わせて…?)。

活用

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一般的でない1人称と2人称の語形や、やや物議を醸す命令法は次の表に含まれている:

参考文献

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