日本語

編集

動詞

編集

くれなずむむ】

  1. 暮れそうだが、まだ暮れず、なかなか暗くならない。
    • 彼は顧みて、暮れなやんでいる明るみの中の細かい雨脚を、窓から透し見た。(豊島与志雄『二つの途』)〔1920年〕[1]
    • そのままあとは何も仰っしゃらず、まもなく、暮れなずむ内門へ退きさがって行く正成を――依然、田舎武者の風の抜けきらない河内守正成の背を、ただご微笑のまに見送っていた。(吉川英治『私本太平記』)[2]

活用

編集

出典

編集
  1. 青空文庫(2008年9月18日作成、2011年10月3日修正)(底本:「豊島与志雄著作集 第一巻(小説※())」未来社、1967年6月20日第1刷)http://www.aozora.gr.jp/cards/000906/files/42405_32976.html 2018年3月1日参照。
  2. 青空文庫(2012年11月9日作成)(底本:「私本太平記(五)」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2009年10月1日第25刷発行。「私本太平記(六)」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2010年1月5日第26刷)http://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/52429_49707.html 2018年3月1日参照。