たたきあげる

日本語

発音

• (東京式) たたきあげ​る [tàtákíágéꜜrù] (中高型 – [5])
• (東京式) たたきあげる [tàtákíágérú] (平板型 – [0])
• IPA^(?): [ta̠ta̠kʲia̠ɡe̞ɾɯ̟ᵝ]
• (京阪式) たたきあげる

動詞

たたきあげる【叩き上げる、敲き上げる】

1. たたいてつくりあげる。
   • 世界の造船恢復の趨勢は前に申す如く、此点より所謂船増加の大勢は大に現れて来た、従って本年以後に於ける日本の造船界は多少衰頽すべき状態にある筈である、然り従来の貨物船のみを叩き上げる所謂トランプビルダーは今後漸次事業の閑□を告ぐることであろうと思う（『東京朝日新聞』 1920年1月4日 「造船界の現在将来（下）」）
2. 努力のもとで、技術を練りあげて上達させる。特に、下積みを重ねて技術を習得する。下の地位から苦労して上の地位へのぼる。
   • おれは、子供の時分は船長になりたくつて、海のことを書いた本ばかり読んだもんだ。商船学校をすべつたばかりに、船長は断念した。どうして水夫から叩きあげる気にならなかつたか。（岸田國士『女人渇仰』）
3. (古用法) 財産を使い果たす。

活用

活用と結合例

たたきあ-げる 動詞活用表（日本語の活用）

ガ行下一段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
たたきあ	げ	げ	げる	げる	げれ	げろ げよ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	たたきあげない	未然形 + ない
意志・勧誘	たたきあげよう	未然形 + よう
丁寧	たたきあげます	連用形 + ます
過去・完了・状態	たたきあげた	連用形 + た
言い切り	たたきあげる	終止形のみ
名詞化	たたきあげること	連体形 + こと
仮定条件	たたきあげれば	仮定形 + ば
命令	たたきあげろ たたきあげよ	命令形のみ

関連語

• 叩き上げ
• たたく