不埒 (ふらち)
- 道徳や法にそむいていること。けしからぬこと。
- 「… まあ、何は措(お)いて、嫁の内の財産を云々するなんざ、不埒の到(いたり)だ。万々一、実家の親が困窮して、都合に依って無心合力(ごうりょく)でもしたとする。可愛い女房の親じゃないか。自分にも親なんだぜ、余裕があったら勿論貢ぐんだ。 …」(泉鏡花『婦系図』)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志 |
不埒だろう |
未然形 + う
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過去・完了 |
不埒だった |
連用形 + た
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否定形 |
不埒でない |
連用形 + ない
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自動詞化 |
不埒になる |
連用形 + なる
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言い切り |
不埒だ |
終止形のみ
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名詞化 |
不埒なこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
不埒ならば |
仮定形 + ば
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様態 |
不埒そうだ |
語幹 + そうだ
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