先 憂 後 楽 (せんゆうこうらく)
- 為政者というものは、先ず天下の憂いを除き、民が楽しめるようになって、初めて共に楽しむべきとする心得。
- 范仲淹『岳陽樓記』中の句「先天下之憂而憂、後天下之樂而樂歟」より。
- 元は、『説苑』「先憂事者後樂、先傲事者後憂」や『大戴礼記』「先憂事者後樂事、先樂事者後憂事」に見られる句に由来する。ただし、これらの句は、「後の憂いを残さないように、物事の初めのうちに処理をしておくべきである」という意味。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
先憂後楽しない |
未然形 + ない
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否定(古風) |
先憂後楽せず |
未然形 + ず
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自発・受身 可能・尊敬 |
先憂後楽される |
未然形 + れる
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丁寧 |
先憂後楽します |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
先憂後楽した |
連用形 + た
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言い切り |
先憂後楽する |
終止形のみ
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名詞化 |
先憂後楽すること |
連体形 + こと
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仮定条件 |
先憂後楽すれば |
仮定形 + ば
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命令 |
先憂後楽しろ 先憂後楽せよ |
命令形のみ
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