- (東京式) べっぴん [bèppíń] (平板型 – [0])
- IPA(?): [be̞p̚ʲpʲĩɴ]
別嬪 (べっぴん)
- 格別に美しいこと。特に、女性に言う。
- 「切符の売下口(うりさげぐち)を見物(みもの)でさ。ははは、別嬪さんの、お前(めえ)さん、手ばかりが、あすこで、真白(まっしろ)にこうちらつく工合は、何の事あねえ、さしがねで蝶々を使うか、活動写真の花火と云うもんだ、見物だね。難有(ありがて)え。はははは。」(泉鏡花『婦系図』)
- 「何、無いことはありゃしない。そりゃ有るよ。君、僕ン許(とこ)の妹たちは、誰でもその註文に応ずるように仕立ててあるんだ。揃って容色(きりょう)も好(よし)、また不思議に皆(みんな)別嬪だ。 …」(泉鏡花『婦系図』)
別嬪 (べっぴん)
- 格別に美しいさま。特に、女性に言う。
- 「そこでシャルパンティエイ夫人を訪ねました。青ざめた顔で気を揉んでおるようで。娘も同席してまして――べっぴんな娘でしたよ、ええ。」(アーサー・コナン・ドイル、大久保ゆう訳『緋のエチュード』)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志 |
別嬪だろう |
未然形 + う
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過去・完了 |
別嬪だった |
連用形 + た
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否定形 |
別嬪でない |
連用形 + ない
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自動詞化 |
別嬪になる |
連用形 + なる
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言い切り |
別嬪だ |
終止形のみ
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名詞化 |
別嬪なこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
別嬪ならば |
仮定形 + ば
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様態 |
別嬪そうだ |
語幹 + そうだ
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- 美人, 美女, 美婦, 美姫, 麗人, 麗女, 佳人, 尤物, 嬌女, 嬌容, 雲鬢, 玉女, 大和撫子, 色女, 小町, 活き弁天, シャン, マドンナ