割 腹(かっぷく)
- 腹を切って命を絶つこと。切腹。屠腹。はらきり。
- 女房を奪われた三人の家臣のうち、二人まで忠直卿の非道な企ての真相を知ると、君臣の義もこれまでと思ったと見え、いい合わせたごとく、相続いて割腹した。――菊池寛 (1918年). “図書カード:忠直卿行状記”. 青空文庫. 2023年6月27日閲覧。
- 「そうだろう」昂軒は頷いた、「そうだとすれば、おれはもう割腹するほかに手はない、おまえたちが交代でどこまでもついて来て、隙もなく人殺し人殺しと叫ばれ、めしもろくさま食えないような旅を続けるより、思いきって自害するほうがよっぽど安楽だからな」――山本周五郎 (1964年). “図書カード:ひとごろし”. 青空文庫. 2023年6月27日閲覧。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
割腹しない |
未然形 + ない
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否定(古風) |
割腹せず |
未然形 + ず
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自発・受身 可能・尊敬 |
割腹される |
未然形 + れる
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丁寧 |
割腹します |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
割腹した |
連用形 + た
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言い切り |
割腹する |
終止形のみ
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名詞化 |
割腹すること |
連体形 + こと
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仮定条件 |
割腹すれば |
仮定形 + ば
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命令 |
割腹しろ 割腹せよ |
命令形のみ
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