奥

漢字

奥

字源

「奧」の略体。「奧」の項目を参照。

意義

（原義）部屋の西南の隅。神棚がまつられ、家長の座すところとされ、家屋において最も神聖な場所とされた。
おく。入口（いりぐち）から遠（とお）い場所。
- 奥義、深奥
（日本）陸奥（むつ）の国のこと。現在では日本の東北地方をさすこともある。
- 奥州、奥羽

日本語

発音

音読み
- 呉音 : オウ(アウ)、オク^[1](ヲク)(表外)
- 漢音 : オウ(アウ)、イク(ヰク)(表外)
訓読み
- 常用漢字表内 : おく^[1]
- 常用漢字表外 : おく-まる、くま、おお、おん、つ、のく

熟語

中国語

ローマ字表記
- 普通話
  - ピンイン: ào (ao4), yù (yu4)
  - ウェード式: ao⁴, yü⁴
- 広東語
  - ピンイン: ou3, juk1
  - イェール式: ou, yūk

名詞: 中国語

オーストリア（奥地利）の略

熟語: 中国語

コード等

Unicode
- 16進: 5965 奥
- 10進: 22885 奥
JIS X 0208(-1978,1983,1990)
- JIS
  - 16進：317C
- Shift JIS
  - 16進：899C
- 区点：1面17区92点
四角号碼 : 2743₀
倉頡入力法 : 竹月大 (HBK), X竹月大 (XHBK)

点字

漢点字 :
六点漢字 :

註

↑ ^1.0 ^1.1 呉音の読みのひとつである「オク(ヲク)」と訓読みの「おく」が一致しているがこれは偶然である。呉音の「オク」は「あたたかい（例.「昔我往矣日月方奧」『詩経・小雅小明』)」などを意味する「乙六切（『正韻』）」で表される系列の読み（現代中国語音:"yù"。古典には見られるが現代では廃された用法）であり、この読みのとき、和語の「おく」の意味はない。日本語で「奥」を「おく」と読む場合はほぼ例外なく訓読みとして読まれている。

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