害する
日本語
編集動詞
編集害する (がいする)
- (他動詞) 悪化させる。損なう。
- (他動詞) 殺す。殺害する。
- 1914年、南方熊楠「十二支考」[4]
- 虎が一たび人を啖うとその癖が付く。インドのニルゲリ山間などは虎はあれど人を殺す事至って稀だが家に飼った水牛を害する事しきりだ
- 1925年、国枝史郎「郷介法師」[5]
- 「昨日も戦争、今日も戦争、そうして明日も又戦争。……足利の武威衰えて以来、世はいわゆる戦国となり、仁義道徳は地に堕ちてしまった。親が子を殺し子が親を害する。恐ろしいは世の中の態だ。……親などはない方が気楽かもしれない」
- 1939年、吉川英治「茶漬三略」[6]
- 「黙りませぬ。主君を害し、人道に反いた武士が、古今を通じて、一人たりとも身を無事に終っておりましょうか。近くは、あなた様も、その眼にまざまざと見ておいでなされましょう。斎藤山城守殿の末期はどうでございましたか。[…]」
- 1914年、南方熊楠「十二支考」[4]
活用
編集註
編集- ↑ 青空文庫、2009年1月27日作成(底本:「「新青年」傑作選 幻の探偵雑誌10」光文社文庫、光文社、2002(平成14)年2月20日初版1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001305/files/47417_34393.html
- ↑ 青空文庫、2001年7月17日公開、2006年7月24日修正(底本:「海野十三全集 第13巻 少年探偵長」三一書房、1992(平成4)年2月29日初版発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000160/files/2659_23879.html
- ↑ 青空文庫、2021年1月27日作成(底本:「魯山人著作集 第三巻」五月書房、1980(昭和55)年12月30日)https://www.aozora.gr.jp/cards/001403/files/59648_72647.html
- ↑ 青空文庫、1999年3月23日作成、2016年5月23日修正(底本:「十二支考(上)〔全2冊〕」岩波文庫、岩波書店、1997(平成9)年10月6日第10刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000093/files/526_28258.html
- ↑ 青空文庫、2005年9月10日作成(底本:「国枝史郎伝奇全集 巻六」未知谷、1993(平成5)年9月30日初版発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000255/files/43770_19489.html
- ↑ 青空文庫、2013年1月23日作成(底本:「柳生月影抄 名作短編集(二)」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2007(平成19)年4月20日第12刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/52453_49999.html