日本語編集

動詞編集

する (ふくする)

  1. (自動詞)の状態に)戻る
    • 1908年、井上紅梅訳、魯迅「孔乙己」[1]
      これから話すから、まあ元のとおりの姿勢に復してください。そう。もう少し肱を前へ出して。
    • 1919年、井上紅梅訳、魯迅「孔乙己」[2]
      さて孔乙己はお碗に半分ほど酒飲むうちに、赤くなった顔がだんだん元に復して来たので、側にいた人はまたもやひやかし始めた。
  2. (他動詞) の状態へ戻す
    • 1935年、小栗虫太郎「潜航艇「鷹の城」」[3]
      しかし、智性を鋭くしてみると、そこには心を乱すような、何ものも含まれている気遣いはないのであるから、瞬間に検事は、旧の顔色を復して続けた。
    • 1958年-1961年、吉川英治「新・水滸伝」[4]
      「いかにも、都へ帰って、もいちど以前の官職につき、家名を復さなければ先祖にすまん……と思って、[…]」
  3. (他動詞) 報復する。しかえしする。
    • 1901年、黒岩涙香「幽霊塔」[5]
      成るほど夫もそうである、其の人に逢って見て、若し余が穴川に欺されたと分れば其の上で散々に穴川に仇を復す事が出来る。
  4. (他動詞) 免除する。
    • 1923年、喜田貞吉「春雪の出羽路の三日」[6]
      頃年頻りに不登に遭ひ、憂ひ荒飢に在り。若し優恤せずんば、民夷和し難し、望み請ふ、調庸二年を復して、将に弊民を休めん。
  5. 繰り返す。反復する。
  6. 答える。言う。

活用編集


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  1. 青空文庫(2000年7月1日公開、2014年6月19日修正)(底本:「三四郎」角川文庫クラシックス、角川書店、1997(平成9)年6月10日127刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/794_14946.html
  2. 青空文庫(2005年5月8日作成)(底本:「魯迅全集」改造社、1932(昭和7)年11月18日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/001124/files/42938_18510.html
  3. 青空文庫(2007年2月20日作成)(底本:「潜航艇「鷹の城」」現代教養文庫、社会思想社、1977(昭和52)年12月15日初版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000125/files/43656_26294.html
  4. 青空文庫(2018年12月24日作成、2019年2月16日修正)(底本:「新・水滸伝(一)」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2013(平成25)年2月1日第41刷。「新・水滸伝(二)」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2012(平成24)年8月1日第39刷。「新・水滸伝(三)」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2011(平成23)年5月6日第38刷。「新・水滸伝(四)」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2011(平成23)年6月1日第37刷。)https://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/56146_66716.html
  5. 青空文庫(1999年11月5日公開、2012年7月23日修正)(底本:「別冊・幻影城 黒岩涙香 幽霊塔・無惨・紳士のゆくえ」幻影城、1977(昭和52)年12月25日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000179/files/943_20712.html
  6. 青空文庫(2012年5月7日作成)(底本:「喜田貞吉著作集 第一二巻 斉東史話・紀行文」平凡社、1980(昭和55)年8月25日初版第1刷発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/001344/files/53101_47812.html