日本語編集

動詞編集

じる (ねんじる)

  1. (他動詞) ある事柄の実現などを強く願う
    • 1913年、夏目漱石「行人」[1]
      できるならば一刻も早く用を片づけて、約束通り明るい路を浜辺まで帰りたいと念じた。
    • 1944年、三好十郎「おりき」[2]
      おかみさん心配で心配で、何にも手が附かねえ。んでもほかにどうしよねえから、胸ん中で亭主の無事を念じながら、セッセと火じろを燃やしてたそうだ。
  2. (他動詞) 神仏の名や経文唱える
    • 1917年、有島武郎「クララの出家」[3]
      クララはとんぼがえりを打って落ちながら一心不乱に聖母を念じた。
    • 1954年、柳宗悦「蒐集の弁」[4]
      私が壇を設け棚をしつらえ、置くべき所に物を置いて、これと日夜を送るのは、丁度真言の坊さんたちが、曼荼羅を構えて、諸仏を念じるようなものである。

活用編集

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  1. 青空文庫(1999年6月13日公開、2004年2月26日修正)(底本:「夏目漱石全集7」ちくま文庫、筑摩書房、1988(昭和63)4月26日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/775_14942.html
  2. 青空文庫(2009年6月7日作成)(底本:「三好十郎の仕事 第二巻」學藝書林 、1968(昭和43)年8月10日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001311/files/49773_35202.html
  3. 青空文庫(2001年2月14日公開、2005年9月24日修正)(底本:「カインの末裔 クララの出家」岩波文庫、岩波書店、1990(平成2)年4月15日第35刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000025/files/1146_19525.html
  4. 青空文庫(2014年2月14日作成)(底本:「民藝四十年」岩波文庫、岩波書店、2011(平成23)年3月4日第29刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001520/files/54958_53049.html